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小児整形外科は、子供の骨、筋肉、関節の疾患や障害を専門的に治療する医療分野です。成長過程にある子供たちは、大人とは異なる特有の整形外科的な問題を抱えることがあり、早期診断と適切な治療が重要です。
子供は時に痛みを上手に伝えられないことがあります。例えば、足を引きずって歩いたり、特定の運動ができなかったりすることが、成長の異常のサインである可能性がありますので、医師による適切な診断と治療、早期の対応が将来の健康への道を開くことにつながります。
当クリニックでは、経験豊富な専門医が最先端の治療を提供し、子供たちの健康な成長をサポートします。
小児整形外科の主な治療対象
発育異常
成長痛
成長期に伴う一時的な痛み。適切な診断と対処が重要です。
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- 特徴: 成長痛は、一般的に夜間や夕方に発生し、両側の下肢(太ももやふくらはぎなど)や腕に生じることがあります。痛みはしばしば両側対称的で、膝や足首の周辺で感じられます。
- 原因: 成長痛の正確な原因は不明ですが、主に骨の成長に関連する筋肉や靭帯のストレッチや負荷が関与していると考えられています。また、成長に伴って骨が急速に成長する際に、筋肉や靭帯とのバランスが乱れることが痛みの原因とされます。
- 発生時期: 成長痛は通常、幼児期から思春期にかけて発生しやすく、特に8歳から12歳の間に頻繁に見られます。一般的に、思春期の成長が最も急速な時期に痛みが顕著になることがあります。
- 症状: 成長痛は、しばしば夜間や運動後に発生し、痛みは鈍痛や痛むような感じであり、しばしば深刻ではありません。通常、朝になると痛みが消失しています。
側弯症
側弯症は、脊柱が左右に曲がる異常な状態です。学校の健診では、背中を前から見て脊柱が曲がっていないかをチェックします。側弯症が見つかった場合、専門医による詳細な検査が必要となります。早期発見と適切な治療が重要です。
※土曜日は側弯症の診察は行っておりませんのでご注意ください。
四肢の成長異常
子どもの四肢の成長異常には、X脚(足首が内側に寄り、膝が外側に広がる)とO脚(足首が外側に寄り、膝が内側に曲がる)があります。これらは幼児期によく見られ、成長とともに自然に改善されることが多いですが、重度の場合や自然改善しない場合は医師の診察が必要です。定期的な健診が推奨されます。
骨端症
骨の成長の際に発生する病気の一種です。主に青年期に見られることが多く、骨の成長板(軟骨)が異常に発育し、その結果として骨が異常に伸びたり、変形したりします。一般的には身長の過剰な伸びが見られることが特徴で、例えば手足が異常に長くなることがあります。
スポーツ障害
捻挫
関節がひねられた際に靭帯が損傷する怪我です。急な動きや転倒で足首や手首に多く見られ、痛みや腫れ、関節の不安定感が現れます。自宅での対処が可能な軽度の場合でも、患部を安静にし、冷却を行い、高く挙げて休むことが重要です。症状が重い場合や改善が見られない場合は、専門医の診察を受けることが必要です。
突き指
指先に強い衝撃が加わり、関節や靭帯が損傷する怪我です。スポーツ中に頻繁に見られ、突然の激しい痛みや腫れ、指の動かしにくさが特徴です。初期の段階での冷却と固定が重要ですが、症状がひどい場合や指が曲がらない場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
骨折
子どもの骨折は、成長板に影響を及ぼす可能性があります。骨は柔らかく、治癒が速いですが、再発のリスクも大人より高いです。そのため、成長に合わせた管理やフォローアップが重要です。
脱臼
関節の骨が正しい位置から外れる状態です。通常は怪我や事故によって引き起こされ、腕や脚の関節が一時的に外れることがあります。脱臼が起きると、痛みや腫れ、関節の動きの制限が生じます。治療には、関節を元の位置に戻す手技や装具、リハビリテーションが含まれます。早期の治療が重要で、合併症を避けるために適切なケアが必要です。
成長板損傷
骨の成長を促す成長板が損傷を受ける状態を指します。通常は事故やスポーツ中の怪我が原因で起こります。症状には痛みや腫れがあり、治療には安静や物理療法が含まれます。成長板の損傷は成長に影響を与える可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
感染症
骨髄炎
関節炎
子どもの関節炎は、関節の炎症を指します。これにはいくつかの種類があり、例えば関節リウマチや若年性特発性関節炎などがあります。主な症状には関節の腫れ、熱感、痛み、朝の関節の硬さなどがあります。治療には抗炎症薬や免疫抑制剤、物理療法などが含まれます。早期の診断と適切な治療が合併症を予防するために重要です。